この秋より長野県伊那市にある製本会社、
「美篶堂」さんの製本ワークショップに約半年(全14回)かけて通うことになりました。
・製本ってなんだろう?興味がある。
・美篶堂さんの「本づくり学校(基礎科)」
ってどんなことをするんだろう?
そんな方々に少しでもヒントになるものがあるのではないかと思い、この記事を書いていこうと思います。
また、1冊の本が出来上がるまでの流れ、苦労や迷い、喜びを読んでくださる方々とシェアできたらいいなぁと夢見ています。
私が参加するのは基礎科です。和装綴じ、ハードカバーなど様々な製本方法を学びながら、自らコンテンツ作りを行い、それを絵本綴じにして、世界にひとつだけの本を仕立てます。
製本の技術だけでなく、活版印刷や編集とデザインについても学べる機会があるので、本作りを多方面から学べるので楽しみです。
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1回目の授業はA4サイズのカルトン作成でした。
(初顔合わせだったのですが、長野県内・関東からきている方はもちろん、関西から来ている方もいてびっくり。広いご縁があるのもWSの楽しみです。)
カルトン。聞き慣れないこの言葉はフランス語の「厚紙」に由来しており、絵を描く際の画板になったり、折れないよう用紙を保管するものです。
—作成までのStep—
1)厚紙に紙クロスを貼り付ける
2)厚紙に穴をあけ、ヒモを通す
3)内紙を貼る
finish! 紙を挟んでカルトンを愛ましょう。
—ざっと主な準備物—
・ヒモ厚紙同士を止めるものです。厚紙より2.3cm長くしておくと挟み易いです。今回は平ゴムを使用。
・紙クロスは壁紙のようなしっかりとした素材ながらも加工しやすいよう柔軟さがあるクロスです。(カルトンの場合、紙の厚さは100-120kgが最適です)
※サイズなどは後に記載
—Stepそれぞれのコツ—
1)厚紙に紙クロスを貼り付ける
【コツ】
・紙が丸まらないよう、上部はハケを下から上へ、下部は上から下へ動かしボンドを塗る。
・ボンドの濡り漏れがあるとカバー(紙クロス)が浮いてしまうので、漏れなく塗る!特に、ハケの動きを止める終点がボンドがつきにくいので最後までしっかり塗る。
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2)厚紙に穴をあけ、ヒモを通す
※道具は後に記載
【コツ】
穴に通したヒモをボンドで接着するさい、挟むことをみこして、設置しすぎない。
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3)内紙を貼る(3種類)
【コツ】
・ボンドを塗る前に、厚紙に置いて貼る位置を確認する。
・紙目(ツルツルした方)を確認し、紙目を表にするよう、裏にボンドを塗る。
・内紙は薄いのでボンドを塗るとかなり丸まりやすい。放射状に塗り極力丸まらないようにする。
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ついに…完成です!
どれどれ、どんな風になったのでしょうか。
シンプルながらもシックな装いに。一部紙クロスが浮いてしまって残念ですが、裏面にすればさほど気になりません。
これで挟めば大事な資料や冊子も折れずに持ち運べます。なにより、機能も見た目も良く、持っていると気分が良くなります。友達に借りた本を持ち運びたいときに、会社の大事な資料を保管したりと毎日を少し楽しくしてくれるカルトンです。
表紙にエンボス加工してみたい…。今後のカスタマイズも楽しみなところです。