
本日はWS前に、よりみちしたいところがあります。
その土地ならではのお店と人にであい、美味しいものを食べたり、建物やモノに感動する(その文化の厚みに感動)ことこそ、旅の醍醐味ですよね。
▼訪れたかったのは、「旅の拠点」にぴったりなこちら。「パンとサンドイッチのお店 おかもと」さんです。
パンとサンドイッチのお店 おかもと
伊那市駅から徒歩2.3分の距離にあります。こじんまりとした小さなお店には、2階のカウンター席もあり、伊那市を違った目線から眺めることができます。
ご主人の趣味で集められたであろうパンに関する雑誌とともに、長野の情報誌があるため、あぁここにはこんな店があるわ、なんて窓の外を眺めながら旅の情報収集するのはいかがでしょうか。

普段は選ばないフルーツサンド、シャインマスカットのホイップサンドとカフェラテを頼みました。瑞々しいシャインマスカットは信州産、パンは地元のベーカリー、パンキエストのものだそうです。久しぶりに美味しいカフェラテを飲みました。
コーヒーには塩気のものが合う。隣に運ばれるバタールサンド(ハムとズッキーニがふんだんに挟まれたもの)を横目に次はこれだなと心の中で呟きました。

コーヒーには塩気のものが合う。隣に運ばれるバタールサンド(ハムとズッキーニがふんだんに挟まれたもの)を横目に次はこれだなと心の中で呟きました。
「まちのインフォメーションセンターになりたい」
そのおかもとさんの心意気はドアを開けた瞬間から肌感として伝わってきました。ウェルカムな、あたたかい空気が何も言われずとも。忙しく手を動かしながらも、オーダー時の質問、「電車やバスの時間はありますか?」や、軽やかに話しかけてくださることから、会話が弾みますし、この人はどうもこの街のことをよく知っていそうだという空気が漂ってきます。
駅から近く、まちの情報がずしりと詰まっている。それが旅の拠点におすすめする所以です。
おかもとさん一人で営んでいるため、1時間くらいの時間の余裕があるときに、ぜひ訪れてみてくださいね。
————————————————
よりみち話が長くなってしまいました。本筋に入りましょう。
フランス装とは、本製本と仮製本の中間的な仮製本で、日本でのみ通用する名称です。
表紙の背以外の3方を内側に折っているのが特徴です。


—作成までのStep—
1)おりべら(▼写真参照)を使って本文(本の書くところ)を二つ折りにする

2)水引きをし(刷毛で水を塗ること)、プレスする。プレスするときは台座(▼写真参照)を使います。

3)背固め
業務用ボンドを二度塗り寒冷紗を貼る。その上からもう一度、寒冷紗の隙間に隈なくぬり、乾かす。
4)表紙を作る
5)本文の背にボンドを塗り、表紙を包む

創業者であります、親方、上島松男さんの手捌きを見させて頂きました。百聞は一見にしかず。本文を二つ折りにするときにどこをよく見るべきか、また、おりべらの力の込め方がとてもよく分かりました。親方は豪快に笑い、常に最善を探す、飽くなき探究心を持った方でした。またお会いして直接ご指導を受ける機会があるといいなと、静かに願いました。

B5サイズの用紙を使って本を作ったのですが、これは持ち運びにピッタリのサイズです。文字もたくさん書けます。表紙を変えて、おさらいも兼ねたカスタマイズをしてみたいです。そして、仕事用のメモにしようかと考えています。