妙に惹かれて
Eurekaのサンダルを知ったのは、TV番組「世界はほしいモノにあふれてる」(略称、せかほし)でした。小さいだけでもかわいいのですが、柔らかな革で履き心地が良さそうで、大人顔負けのデザイン性に心奪われました。
いつもは合理的だけど
小さい子どもの足の成長は驚くほど早く、去年履いていたものも、今年は履けない…なんてことはざらです。さらに汚れることが当たりまえなので、できるだけ安く手に入れたいと思います。お下がりでいただいたり、メルカリで好みのもの安く買うことが多いです。いつもはこのような考えですが、どうして心動かされたのでしょう。少し紐解いてみたいと思います。
クラフトマンシップを足元から感じてほしい
Eurekaは、革の本場であるイタリアで、伝統的なハンドメイド手法を大切にしながら革靴を制作しています。例えば、Eurekaのベビーシューズには24ピースもの裏地が必要で、熟練した職人が慣れた手つきで制作されています。番組を見ているうちに、時代の流れに揉まれながらも生き残ってきた、ひとの知恵と手仕事による美しいモノを小さいときに触れておくことが、そういったものを残すために必要なことだと感じました。子どもだからいいものは要らない、という考えもあると思いますが、こんな美しいものもあるんだよ、ということを肌感覚で知っておいてほしいと思いました。
イタリアのクラフトマンシップと日本文化の融合
イタリア在住のバイヤー小川美佳さんが、子ども服や靴を販売するECサイト、「Stellina」を運営しています。そのサイトでEurekaの靴を購入したのですが、小川さんはただEurekaの靴を販売しているたけではありません。通常はベルトタイプの留め具しかないのですが、日本のように脱ぎ履きの多い国では、その都度時間がかかって億劫です。そこで小川さんは脱ぎ履きのかんたんな、マッジックテープ、ボタンタイプを提案し、販売されています。やはり、かわいいだけでなく生活様式にあった使いやすいモノがいいですよね。ちなみに、イタリアでは時代の流れとともに、伝統的な革製品が売れにくくなっているようで、Eurekaの靴に魅力を感じ、購入してくれるのはアジア諸国が多いようです。
柔らかく、気持ちいい
革といえば、最初は硬く、履きならしていくイメージがあると思いますが、この靴は最初からやわらかく、すべすべとしています。息子も気に入って履いているので、心地よいのだと思います。少しでも長く履けるように大きめ購入したのですが、サイズ選びに迷ったら、小川さんが相談にのってくださいます。小さくなったら、友人の子どもに受け継いでも良いし、オブジェにしても良さそうです。そんなふうに、少しでも長く慈しみ、大切にしたくなる靴です。
Stellina
(日本への発送は、送料+関税が必要ですが、年に数回ほど、関税をお店で負担してくれるキャンペーンも行われています)