原口珈琲(山口)
2021.05.02

原口珈琲(山口)

Shop guide

今にも珈琲の香りが漂ってきそうな

山口県のローカル情報を知りたいとき、Webマガジン「ここいろ」がおすすめです。ここいろでカフェを調べていて、これは行きたい!とピンときたのが原口珈琲でした。重厚感のある店内をみると、深煎りの珈琲の香りが今にも漂ってきそうでした。

「伝説の名店」で腕を磨く

「伝説の名店」とは、かつて南青山にあった「大坊珈琲店」です。深煎りの豆をネルドリップで丁寧にいれる珈琲は唯一無二で、ブルーボトルの創設者、ジェームス・フリーマンにも影響を与えました。店主の原口洋子さんは、この大坊珈琲店で7年間腕を磨かれました。

 それは、魔法の時間

戸を開けると、店中に染み込んだ深煎りの珈琲の香りと静けさが漂っていました。このお店にはどんな体験が待っているのだろう?と胸が高鳴ります。珈琲以外の提供を終えると、店主が店内のBGMをぴたりと止めました。そしてネルドリップにお湯をぽた、ぽた、と落としていきます。静かな店内にその音が微かに響き、その音によりいっそう静寂を感じます。これは現代の茶室と言っても過言ではありません。ドリップを終え、カウンターに用意されたカップに珈琲をサーブすると、再びBGMが流れ出しました。

(原口珈琲オリジナルブレンド「0」、ふつうをオーダー。カップはスッキリとしたフォルムで好みでした。)

 全てが「美」でした

地球のようなカフェオレボウルに、氷山のかけらのような氷が浮かんでいます。カフェオレと器のコントラストが素晴らしく、こんなに美しいカフェオレを見たことがありません。チーズケーキはさっぱりとした味でしっとりとしています。チーズケーキを食べたあとに珈琲を口に含むと、ほんのりと甘味が口に広がります。

お土産に珈琲豆を

旅の思い出に、100g、600円の原口珈琲ブレンドを購入しました。毎日飲むものなので、これくらいの価格帯だと手が伸ばしやすいです。このお豆で珈琲を飲むとき、原口珈琲のネルドリップ、魔法のひとときを思い出すことでしょう。

原口珈琲

◎原口珈琲についてはこちら
(定休日は火曜日・第三水曜日)

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